────「じゅんちゃん、買い物しすぎちゃったね」


「でも、足りないよりいいだろ。李花、持つよ」


二人は肩を並べてマンションに帰ってきた。

大小様々なショップバックに今夜のディナーの食材。背伸びしてワインなんてものも買ってみた。


最近では李花の料理の腕前はかなり上達していて、目を見張るものがある。


きっと今夜は素敵なクリスマスになるに違いない。



そう、二人だけの……




最高に甘いクリスマスに……



「李花、戸締まりちゃんとしとけよ。念のためドアチェーンもつけとこう」


「え? うん、なんで?」


「いいから、通路側の窓は全部閉めとけ」


「わかった」