君が好き。


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[ ]11/07/18 20:45
[From]泰佑先輩
[ Sub]無題

外、出てこれる?


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何て言えばいい?
どんな顔して会えばいい?




そんなこと、どうでもいい

ただ、
“先輩に会いたい”



それだけだった



私は階段を素早く下り
玄関で急いで靴を履いた



お母さんがリビングから顔を出した



『芽依?
どこ行くの?』



『ちょっとコンビニ!
行ってきます!』



お母さんが何か言ってたけど
耳に入ってこなかった



外に出ると、
家の門にもたれかかっている
先輩の後ろ姿が見えた



『.......先輩...』





私はそっと近づき、
家の門の鍵を開けて
門の外側に出た



先輩の目を見ることができなくて
私は俯いてしまった














次の瞬間―..




ぎゅっ




『...え?.....』



私は先輩の両腕の中に
吸い込まれていた