「ゆう、そろそろちゃんと彼氏つくりなさい。」


朝っぱらからさやかの声が教室中に響く。


「何、いきなり。」

私はそっけなく言った。
またいつものお説教が始まったよ。

「だってさ、あなたもう高1の秋だよ。」


そんなこと言われたって作れないものは作れない。

周りがみんな恋色一色になり初めてちょっぴり焦ったことはあったけど。