なんともいえない不思議な気持ちが、私の中を駆け抜けた。

 この人と一緒なら、私も、素直になれる気がする……

「わかった。よろしくね」
 私は言った。

 イケメンはうれしそうな顔をして、口を開いた。
「俺、のえる。本村聖夜。二年生。よろしくな」

「私はもえぎ。坂口もえぎ。よろしく」


 私の恋が、始まった。