恋・光る

 うきうきとしながら、私は教室に入った。

 ゆっくりといすをひき、自分の席につこうとした。
「えっ?!」
 思わず声をあげる。
 宙に舞う、私の体。
 ドデーンと派手な音を立てて、私はいすから滑り落ちていた。
 そして起き上がろうとして、後ろの机に頭を強打。
 目の前で星が踊った。

 「大丈夫?」
 誰かの声を耳にしたのを最後に、私は気を失っていた。