やべー、寝坊した。

学校近くの駅で待ち合わせって・・・・。

なんかドキドキしてきた。

制服の中野しか知らないし、中野も

俺の私服を知らないんだから

俺ってわかるかな?

今日の俺はそこら辺にほってあった

T-シャツとジーンズ。

おまけに寝坊したからコーデイネートなんて

1秒も考え付かずに

ひたすら間に合うように走った。

必死に走ったのはいいけど

やべぇ、いつも掛けてる

伊達眼鏡をしてくるのを忘れた。

あれを掛けてると学校では

表情を読み取られ難いから便利だった。

あーー、寝坊したばっかりに・・・。

必死に走ったかいがあって約束の時間丁度に

駅前に着いた。

あそこに立ってるおねえさん、すげー可愛い!

俺にもう少し積極性があれば

ナンパの一つでもしたのに。

まあ、そんな事より中野はまだ来てないみたいだ。

・・よかった・・・


俺は呼吸を整える。

そんな時近ずいてくるさっきのすげー可愛いおねえさん。

おねえさんが俺の前迄くる。


えーーーーーーーーーーーーーー。


俺は声にならない声をあげた。

必死に自分を抑えた。

平気な振りを必死に演じた。

でも演じ切れなかった。

出た言葉が

・・・へっ???・・・って。