今日も晴れわったった空の下。

みんな楽しそうに1日の始まりを迎えている。

少なくとも俺にはそう見える。

友達と話している奴
 
女子をからかっている男子。

ばっちりメイクに念をいれる奴・・・。


俺は小池 伸 18さい。

新学期が始まって2ヶ月。

まだ友達はいない、ってゆーか

クラスの奴と話した事がない

おれは・・・・・。教室の隅で空を見ている。

「・だリィ・・・早く学校おわんねーかなー?」

1日が始まったばかりなのに

俺はもうそんな事を思っていた。

ふと振りかえる。俺だけじゃねえみてえだな。

向こう側の隅に中野樹利亜が無表情すわっていた。

こいつも友達いらねえオーラ全開だな。

俺が中野を見ていたら 

視線に気がついた中野がこっちを見た。

ドッキーン!!


何なんだよーこの感覚。

この気持ちが段々強くなって行くとは

俺はこの時まだわからずにいた。