「愛流(あいる)。この人お母さんの彼氏なの。仲良くしてあげてね?」





私のお母さんはとんでもないことを口にした後ににっこりと笑った。





そんなお母さんの隣に目をやると知らない男が約一名。





「よろしくね。愛流ちゃん。」
 




この状況はまじでありえない。なんにも無い所でこけた時並みに・・・
いや、確実にその時以上にありえない。ていうか、もはや今世紀最大のありえなさだろう・・・
 
 



お父さんが死んで以来男の影なんか全く無かったお母さんに。





ちょー爽やかイケメンな彼氏が出来るなんてことは、人間が空を飛べるな~んて事くらいありえないのだ。