「大城せーんせっ!」


「おお、遠野か。びっくりさせないでくれ」


「えへへ…ごめんなさい!」


いつも数学の研究室にいる、先生に会いに行くのがあたしの日課だった。


部活も、先生が顧問を勤める軽音部を選んだ。


『教師』と『生徒』。


阻む壁は多いけど、それでもあたしは先生が大好きだった。