「好きなんです、先生が」


夕闇深まる屋上で、私は保田さんに告白された。


正直戸惑っていた。


だが、答えは決まっている。


「……気持ちは嬉しい。けど、私は教師で君は生徒だ。応えることは…出来ない」


「そう…ですか」


これでいい。


そう思った私は、暗い影を落とす彼女の背にある屋上のフェンスに不気味な穴を見つけた。


不吉な予感が頭をよぎった。


瞬間、私に背を向けて彼女は走り出した。


一瞬遅れて私も駆け出した。


予想通り、彼女はフェンスの穴を器用に抜けていく。


そして…