「おはよー」

「おはよ。あれ?なんか今日クマがひどいよ?」


教室に入ると、すぐに橘が俺の異変に気づいていた。


「あー…またあんま眠れなくて、ね。“遅刻王子”と“寝坊姫”は?」


その場を適当に濁し、俺はすぐに話題を切り替えた。


「2人共寝坊したってメールが来たよ。ねえ、大丈夫?」


心配そうな顔をしたままの橘が少しうっとおしかった。


「…大丈夫。HRの前に少し寝るさ」


そう言って俺は机にうつ伏せになった。


面倒だ。


眠い頭ではあまり物事を考えたくなかった。


その時。


俺のケータイのバイブがなり始めた。