婚約指輪だった。 今まで一年間、身を粉にして働いて買った、大事な大事な指輪。 「・・・わぁ・・・」 涙が徐々に彼女の目を濡らす。 それは顔をつたって、テーブルに落ちた。 綺麗な涙だった。 指輪には、大きなダイヤがはまっていた。 ダイヤは、彼女の誕生石だった。 4月に生まれた彼女に、どうしても大きなダイヤをあげたかったのだ。 そのために、朝から夜まで頑張っていたのだった。