「・・・あれ、これは」


「気がついた?初めてこの家で朝を迎えた時に作ったのと同じなの。前に比べて時間がなかったから、簡単にしちゃったけど」



えへ、と苦笑した彼女は僕の前の椅子に座った。



「いや、充分だよ。なんだか思い出すなぁ、あの頃」


「もう一年も経つんだね。いつも一緒にいるから分からなかったけど、今思えば何だかあっという間ね・・・」


「そうだね。懐かしいな・・・」