『6年3組・幸福堂先生』

私とトシヒデくんは前列。
みんなして
後ろの方に固まっていた。




「ね、ねぇ・・・みんなもっと前に来て?」


「え。だけど・・・。」


「別に・・・どこでもいいじゃない?」


「そーだろ。」


って言うバラバラなクラスメート。


「ね、トシヒデくん、うちらも行こう。」


「いい、俺はここでいい・・・。」


「そうー・・・。」




これには
うな垂れるしかなかった。











海辺ー




「おーい!トシヒデくん!
 どうしたの、写真撮影しよう?」
 



撮れた写真は
距離の縮まらないクラスメートが
笑いもなく映っていた。