どれくらいの時間が流れただろう。


先に目覚めた憲吾は、子供のように眠る晴香の顔を覗き込みながら、顔にかかった髪をそっとかきあげて、布団を肩にかけてあげる。


晴香が静かに目を開けた。


「ごめん…起こしちゃった」


「大丈夫…」


昔は寝起きの悪い晴香を起こすのが、一苦労でだったよな~


そんなことを考えながら、憲吾が目を閉じていると、晴香の柔らかい唇が触れて…


目を開けると、笑顔で憲吾を覗き込んでる晴香がいた。


自分に心配かけないようにと思うのか…


ちょっぴりぎこちない笑顔。


「少し疲れとれた?」


「ありがとう…ちょっぴり落ち着いた…」


「良かった~」


柔らかな晴香の唇に触れて…晴香を求めたくなる気持ちにストップをかけていた。


自分の欲求で晴香を抱くのは嫌だったから…