久しぶりの来客だった。


結婚してから、祐輝の会社の人が数人遊びに来ている。


里美が来るのは初めて。


退屈な週末には、嬉しい晴香だった。


世利が起きると、晴香は実家に向かった。


晴香の家から実家は5キロほど離れた場所にある。


免許のない晴香は、世利を抱いてバスに乗る…


高校時代通った通学路。


毎回通るたびに、懐かしく思い出す。


晴香が結婚して子供を産んだように、この道も少しずつ変わっていた。


つい最近まで高校生だったような感じがするのに、時は流れている…


そんなことを考えながら…