「憲吾、お前新しい恋してみろ~仕事も上手くいってるし、少し気持ちに余裕もって、結婚考えれる奴と付き合え~」


「結婚…かぁ」


これ以上春樹はその話題には触れなかった。


なんとなく仕事の話に話題をうつし…


また今度~と2時間ほどで別れた。


一人になると晴香を想う…


今頃、晴香は家族と笑顔で楽しく過ごしているのだろう…


晴香との関係を壊さなければ、こんなふうに晴香を想うことはなかったのに…


超えてしまった一線に憲吾は苦しんでいた。


晴香の声が聞きたい。


晴香を抱きしめたい…


できない電話番号を見つめながら、晴香からの連絡をまっている憲吾だった。