二日後、携帯の元に、書き留め書類が送られてきた。


離婚にあたっての必要書類と…


離婚届け…


晴香と祐輝をつないでいる、たった1枚の紙の、柴崎 祐輝の文字が、何だか寂しく憲吾にはうつっていた。


祐輝に電話をする。


「書類届いたかい?」


「はい…」


「足りないものがあったら言ってほしい。向こうに行って、落ち着いたら、君に一度連絡入れるよ~あと、急なんだが、1週間以内にこちらを離れることになったんだ」


「えっ!何で急に…」


「向こうに行ってやることもあるし、こっちにいても、変な未練が邪魔してね~ハハハッ…憲吾君…頼んだよ。幸せにな。それじゃあ元気で…」


「祐輝さんも…行く日教えて下さい。はっきり決まったら…」


「いや…言わないよ。君は、きっと送りに来るだろうからね…晴香にも言わないでほしい。向こうに着いて、すぐ連絡だけは入れるから…じゃあな」


「はい…」