憲吾は、晴香の家に泊まった次の日、祐輝から電話をもらい、夜会っていた。


「晴香落ち着いているかい?」


「俺から、何とか話しておきました。祐輝さんとの結果がきちんと出るまで、色々気持ち整理したいって…」


「そっかぁ~今日、本社行き、オッケーしたよ。娘も小さいので、単身赴任で…と言ってある。明日、手続きに必要な書類~離婚届けなど取ってきて書いておく。3ヶ月から半年くらいは、出さないでいてもらいたいんだけど、いいかな?」


「はい…わかってます。でも…祐輝さん、本当に大丈夫ですか?」


「君だから晴香譲る気持ちになったんだよ~わかってくれるだろう…君だけは。俺も向こうに行って、また一から出直すよ…ごめんな…何もかも頼んでしまって」