世利をはさんで横になると、憲吾は晴香と世利を重ね合わせるように見て微笑んだ…


「可愛いな…」


「ん？世利…？」


「晴香だよ…晴香を可愛いと思うと、世利が愛しく思える…俺は今の現実は受け止めているよ…でもね、可愛い世利に会わせくれたのは、晴香だよ…晴香が俺にとって、どんな時も一番～世利は、子供として一番～俺はきっと、世利を通して、晴香の小さい頃思いだしながら、成長を見守っていくだろう…晴香もの世利も、もう俺の宝物になっているからね…大切にするよ」


晴香は目を閉じた。


疲れただろう…ゆっくり休むんだよ…憲吾はそうつぶやき、晴香の頬と、世利の頬に優しくキスをした。


憲吾も、二人の寝顔を眺めながら、静かに眠りにつく…


長い1日は終わった…