世利はいつの間にか、布団の上に、うつ伏せになるように、眠っていた。


憲吾は世利を抱き上げると、晴香と自分の間に静かに寝かせた。


「今日から、俺と晴香は恋人同士。まぁ~まだ、周りの目を気にしながら、付き合っていかなくてはいけないけど…離れていた時間をゆっくり取り戻していけるように、世利ちゃんと離れてる時間も少し作って、最初からやり直してみよう~俺は日中、お得意様と食事したり、出歩く時間がある。晴香も、俺のお得意様だよ~!空いてる時には、日中もデートしたりしよう…夜は、世利と一緒にいてあげて…少し、俺と時間を巻き戻して、恋愛からきちんとやり直して、一つ一つ、現実に戻して行こう~」


「ありがとう憲吾…まだ、今日のことで、色々整理できない気持ちもあるの…本当に離婚するのかな?とか…明日から自分の気持ちを、あたしも一つずつ整理して、祐輝とのこと…離婚届けが手元に届いた時から、憲吾とはやり直したい…いいかな?」


「いいよ…ゆっくり整理するといい」