晴香を抱えるように父は居間に連れて行くと、晴香に言う
「晴香…自分達は間違ったみかたをしていたかもしれないね。憲吾と何もなくて、今の祐輝君に着いて行ってたなら、きっと幸せになれたのかもしれない…彼は、母親のあまりに重すぎる愛情の中で、柴崎家の長男として、貴重に、真面目に、男として、母親に言われてきたことを頑張ってきたんだよ…でも、晴香のケガをきっかけに、母親が言ってる間違いに気がつきはじめ、父親の愛情に支えられて、本来の祐輝君を取り戻したんだと思うんだ…愛情はかけてもらってるからね…世間体などを気にせず、気楽に生きていたら、きっと晴香とも上手くいってたはずだよ。彼も親に支配されていて、自分が出せずに…可哀想なことをしてしまった。いいかい憲吾、晴香…祐輝の思いを絶対に無駄にしないで二人でどんなことがあっても、頑張るんだよ…もう後戻りはできないのだから…」
「晴香…自分達は間違ったみかたをしていたかもしれないね。憲吾と何もなくて、今の祐輝君に着いて行ってたなら、きっと幸せになれたのかもしれない…彼は、母親のあまりに重すぎる愛情の中で、柴崎家の長男として、貴重に、真面目に、男として、母親に言われてきたことを頑張ってきたんだよ…でも、晴香のケガをきっかけに、母親が言ってる間違いに気がつきはじめ、父親の愛情に支えられて、本来の祐輝君を取り戻したんだと思うんだ…愛情はかけてもらってるからね…世間体などを気にせず、気楽に生きていたら、きっと晴香とも上手くいってたはずだよ。彼も親に支配されていて、自分が出せずに…可哀想なことをしてしまった。いいかい憲吾、晴香…祐輝の思いを絶対に無駄にしないで二人でどんなことがあっても、頑張るんだよ…もう後戻りはできないのだから…」

