世利の成長は楽しみだった…


愛しいと思えば思うほど、祐輝への憎しみは膨らんでくる。


別れようか…


何度も考えたけど、世利を可愛がる笑顔と、世利の事を考えると結果が出せないでいた。


そして、頑張れた理由には、憲吾の存在がある…


憲吾に、母親になってすごい!ってほめられたこと。


投げ出して、憲吾に嫌われたくなかったこと。


それだけで自分を保っていられた。


あたしは夫祐輝を愛していない…


祐輝が愛しているのは、愛娘世利と、母親である


あ た し