スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

突然の辞令に方針状態になっていた。


「柴崎さん~昇進じゃないっすか~寂しくなるな…相談相手いなくなるし~」


「ああ…」


本社勤務になるということは、本社で終わるということ。


こちらに戻れることは、多分ないだろう…


今のこの状況に、辞令…


俺はつくづく、ついてない男だ…と苦笑した。


ただ、辞令が出たことで、祐輝の中でモヤモヤしていた自分の気持ちがはっきりした。


仕事に気が向かなかった気持ちにも、人に認められたということで、やる気が戻ってきた。


ぐずぐず考えている暇はない…


結果をださなければ…

昼休み、深呼吸をして、晴香の携帯に電話をしてみる。


きっと母が出るだろうと思っていた。


「はい…晴香です」


晴香の声にドキッとして言葉が出なかった。