スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

「もちろん、晴香がどうしてもそれも嫌で、世利ちゃんに言いたくないなら、俺の実子として育てていくでもいい…もう少し考えて、悩んだら俺に相談するんだよ」


「うん~ありがとう」


憲吾の言葉が嬉しかった。


密室の中から始まった恋愛…お互いを求めあえたとしても、晴香の心には世利のことが気になって…憲吾の胸に飛び込んでいいか自信がなかった…


でも、憲吾の今の言葉に、心に引っかかっていたものが、スッうと抜けて行った。


あとは祐輝と話せる自信を持つことだけ…


左手から、妊娠中抜けなくなったら困ると言って、抜いた指輪を晴香は今もしていなかった…


もうあの指輪に、指を通すことは二度とない…


憲吾の気持ちと、憲吾への自分の気持ちを確かめあった今、もう何も揺らぐものはなかった…


憲吾の瞳を見ながら


「あなたを愛しています」


晴香はつぶやいた。