幼い頃見ていた、憲吾の体とはまるで違っていた。


肩幅も広くなっていて、胸と腕の筋肉が大人の男を感じる…


えっ?


これが子供の頃と大人になっての違い?


憲吾があたしに感じている成長って、もしかして~あたしが感じるこれ?


「晴香~パンツ脱がないと風呂には入れないよ~早く脱いで入れ~ぇ」


子供に言うような憲吾の言葉がおもしろい…


「はーい!アニキ!ぷぷぷっ」


なんの抵抗もなく下着を脱いだあたし…


全裸のあたしに少し背を向けながら、憲吾も下着をとる…


笑っていると、憲吾があたしの手をつかんで引き寄せた。


憲吾の優しいキスが昔から好きだった…


憲吾の全てを知っていたはずなのに…


あたしは成長した憲吾を知らずに、大人になっていた。


あたしに触れる男という肉体が、昔とは全く違っていた。


優しさは同じ…


でも、触れる憲吾の指先にあたしの感情は高まっていく。


子供の頃には全く感じなかった、女としての喜び…