「祐輝…男として、自分が晴香ちゃんを傷つけてしまったことに、責任持って話ししなさい、世利ちゃんのことは父親として、どうしたいのか…とにかく、晴香ちゃんの夫として、良く考えて結果出しなさい」


「はい…」


「今晩、晴香ちゃんの実家に父さん電話しておくから…」


「ありがとう…母さんのこと…頼むね」


「ああ…わかった」


「じゃあ…行くね。父さん、来て良かったよ。俺、何か色々吹っ切れた」


「そうか…祐輝、しっかりな。不安なことあったら、すぐ連絡よこすんだぞ」


「ありがとう…」


玄関に出ると、母親が心配そうに出てきたが、何も言わずに見送った。


実家をあとにすると、2時間の道のりで、また晴香を想っているであろう自分を考えると、笑いが出てしまう…


今になって、晴香がこんなにも愛しくて、愛していた自分に気がつくなんて…