フッー


父親は深くため息をついた。


「ちょっと!父さん祐輝殴るから、頬腫れてきたじゃない~冷やすかい?」


「いい…」


「母さん、少し黙っててくれないか?これからのこと、真剣に考えてやることできないなら、そっちに行っててくれ!」


「私だって…考えてますよ!そんなの、相手の男と別れてもらって、元の生活に…」


「もういい!お前向こうに行ってろ!」


母親は、しょうがなくキッチンの方に行った。


「祐輝…はっきり言って悪いが、言っていいかい?」


「うん…」


「晴香ちゃんの今の様子だと、祐輝に気持ちを戻してくれることは、無理だと思う。祐輝が晴香ちゃん見て、癒されてるって感じたくらいだから、体の関係もあるだろう…ただな…世利がいるし…考えなきゃならないのは、そこだよな」