「母さん、晴香ちゃんに、謝ったのかい?祐輝が傷つけたことに対して…」


「謝るなんて…」


「祐輝ヒイキの母さんのことだ、晴香ちゃんを更に追い込むようなこと言ったんだろう…まったく…」


「だって…ね~祐輝」

「それで…その幼なじみの男性と晴香ちゃんは、昔からの付き合いなのかい?」


父親は冷静になっていた。


「晴香のお父さんが話してくれたんだ。お父さん方の友人の子供で、赤ちゃんの頃から、兄妹みたいに、育ってきて…高校くらいから別々になっていて、結婚するまで、ほとんど会ってなかったって…世利生まれて半年位してから、クラス会で再会した…でも、二人の関係がどうなってるのかは、お父さんはわからないって…」


「晴香ちゃんは…何て」


「まだ体調が良くないから、詳しくは確かめていないけど…俺、世利もその男の子供か?って疑って晴香を責めもしちゃったんだ…」