「父さん、ごめん…母さんを責めないで。最初、母さんに話しした時には、自分は悪くないって思っていたんだ…でも、晴香の幼なじみって男に、癒されてる晴香の表情見た時に、自分は晴香が好きで…でも、自分自身を俺はあまり見せるのが好きじゃなくて…そういう夫婦の関係が持てないなら、もっと違う形で、晴香とつながり持っていたら良かったのに…それさえもしないで、晴香を家政婦のように自宅においていた。しかも、世利がオデコ擦りむいたことで、仕事のイライラなんかもあったから…晴香に暴力ふるったのも…確かだし…」


父親は、いきなり祐輝の胸ぐらを掴むと、祐輝の左頬を殴った。


「ちょっと！父さん何してるの～！やめてちょうだい」


「いいか！祐輝、お前は、この何倍もの痛みで、晴香ちゃんを傷つけてきたんだ。指の骨折は治すことができても、心についた傷は、一生消えないんだぞ！わかるか！」