「父さん…俺、晴香とこれからどうしたらいいか迷ってるんだ」


「どうしたらっていうのは?」


「俺…結婚して気がつかないうちに、晴香を傷つけていたみたいで…俺だって自分なりに、家族の生活支えようって頑張ってきたし…でも、晴香に愛情かけてやってなかったみたいで…幼なじみの男性に癒されてることわかって…」


父親は、またコーヒーを一口飲み、話し出した。


「祐輝、今は晴香ちゃんへの愛情はどうなんだい?つまり…晴香ちゃんと、その男性が、男女の仲になっていたとしても、今までと変わりなく、彼女を愛せる自信はあるかい?」


「それは…」


「祐輝がもしも晴香ちゃんに冷たくしていたって言っても、それなりに、夫婦の…その…夜の関係はあったんだろう」


「それが…ほとんどなかったんだ」