薄まっていく夢色は、どんどん色をなくして、愛という筆さえ持つこともやめてしまう…
冷めてしまった気持ちに、夢色の文字さえ浮かばなかった晴香が、今の祐輝を見て、ほんの少し、下書きが見えたことに少し驚いていた。
でも、気がつくのに遅すぎた夫婦の溝の深さが、晴香にも祐輝にもわかっている。
埋めることができない、夫婦の溝や亀裂を、つなぎ止めているのは、二人にとってかけがえのない我が子である。
世利の笑顔に、今二人は癒されて…パパ、ママの気持ちで微笑んでいる…
本当は愛娘世利を生んでくれた晴香が大好きで…愛し合って結婚したはずなのに、新しい命の誕生が嬉しくて…
一番愛してあげなくてはいけなかった、妻に我が子を生んでくれて有難うの感謝もなく、癒してあげる気持ちさえ持てなかった自分だったから…
晴香を妹のように愛し続けてくれる、優しい憲吾に今、癒されているのだろう…
冷めてしまった気持ちに、夢色の文字さえ浮かばなかった晴香が、今の祐輝を見て、ほんの少し、下書きが見えたことに少し驚いていた。
でも、気がつくのに遅すぎた夫婦の溝の深さが、晴香にも祐輝にもわかっている。
埋めることができない、夫婦の溝や亀裂を、つなぎ止めているのは、二人にとってかけがえのない我が子である。
世利の笑顔に、今二人は癒されて…パパ、ママの気持ちで微笑んでいる…
本当は愛娘世利を生んでくれた晴香が大好きで…愛し合って結婚したはずなのに、新しい命の誕生が嬉しくて…
一番愛してあげなくてはいけなかった、妻に我が子を生んでくれて有難うの感謝もなく、癒してあげる気持ちさえ持てなかった自分だったから…
晴香を妹のように愛し続けてくれる、優しい憲吾に今、癒されているのだろう…

