スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

でも、これから着替えを持って、祐輝が来る…


そう思うと、背筋がゾゾッ…とする。


どれだけ優しい言葉をかけられても、まだ今の晴香には、祐輝を信じられることはできなかった。


「さぁ~晴香、シャワーするかい?洗ってあげるよ」


「ありがとうママ」


ビニールをかけられた右手を、早く出して洗いたい。


何となく痒くて、気持ちが悪い。


左手では、不自由で仕方なかった。


あがると、世利が起きていて、父と子供番組を楽しそうに見ている。


「おはよう晴香!今日はパパ仕事で一緒に行けないけど、病院大丈夫かい?憲吾帰ったんだな~」


「朝方、用意もあるからって」


晴香は少し遠慮気味に話し始めた。


「パパ、ママ、今晩憲吾と少し外に出ようかって話しになったんだけど…こんな時だし…ダメならやめるけど…」


「いいじゃない~外に出る気分になったのはいいこと~行っておいで…でも…晴香、ママと約束してほしいこと1つあるの。憲吾との仲をどうのこうの、大人の二人に言いたくないんだけど…まだ離婚が決まったわけじゃないし…子供とか…」