スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

「風呂見てくるから待ってて…」


「いいよ…俺が見てくる」


「何言ってるの~あんたは男なんだから、そんなことしなくていいから…」


無視して、お湯を止めに行く…


追いかけてきた母親は、祐輝の後ろで、深くため息をついた。


「母さん、ちょっと座って!」


母親は、祐輝の声に、居間のソファーに腰かけた。


「俺…同僚が奥さんのことで悩んでいて、他人事だって思ってたんだ。俺に、落ち度もないと思っていたしね~でも、よく考えたら、晴香が俺を求めてくれていたのに、俺はあいつを母親としてしか、見てやってなかった。世利を育ててる晴香を、女として見てなかったのは事実だ」


「当たり前じゃないの!結婚して、ほれたはれたなんて、考える晴香ちゃんの方がおかしいよ」