スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

憲吾も泣いていた。


「帝王切開で、晴香の泣き声を聞いて、一番に、晴香の母…美雪が愛しいと思ったよ。どちらも生きていてくれて良かったってね…君は、仕事が忙しいと立ち会うこともできなかったから、晴香の苦しみなんて、わからなかっただろう…子供を生むっていうのは、女の人は、命がけなんだよ。だから、愛している人の子供を生んで、愛されたい…そう願うのは、自然な本当の気持ちじゃないかい?」


憲吾は涙が止まらなかった…晴香がそうやって生まれたこと…晴香が世利を生んだ時の気持ちを考えると、胸が痛む思いだった。


「憲吾と晴香が、どんなふうにその後接触していたのか、よくわかっていないよ…でも、祐輝君が晴香にケガをさせた時から、ずっと優しく傍にいたのは、憲吾だったのは間違いない…それを、認めていたのは、間違いないよ…すまない…」