スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

祐輝の大きな声に驚いて、世利が泣き出してしまった。


晴香の母があやしていると、憲吾が立ち上がった…晴香の母が止めようとするのを振り切って…


一度、晴香の父の顔を見ると、父ももう憲吾を止めることはしなかった。


「すみません、祐輝さん…」


「またあんたかい!晴香も卑怯だよな~友人カップル見方につけて、一人じゃ話しもできないのかい~」


嫌味口調の祐輝に、とうとう憲吾は切れた。


「離婚したいって頼んでるんだから、オタクも男らしくケジメつけたらどうなんですか!晴香ケガさせて、心までズタズタにして、何が望みなんですか!」


「何で他人のあんたに、そこまで言われなきゃならないんだ~これは俺と晴香の問題で、あんたに関係ないでしょう~」