「晴香って…憲吾のこと…好き?」


「好き!憲吾優しいし大好き~」


いつものように、ほっぺにチュッとキスされた憲吾だったが、この瞬間に憲吾は自分が、妹みたいに見てきた晴香を、女の子として意識して、好き…という晴香の感情より、きっともっと強く、晴香に恋心を持っていることに気がつき始める…


憲吾の初恋…


妹のような不思議な関係に、この頃から憲吾はドキドキしている。


晴香もまた、憲吾という存在が、兄のようであり、そうではないこと…周りの女の子達が、男の子の噂をしていたり、誰々君が好きで…なんて聞くようになり、憲吾を好きって気持ちが、恋心に変化していたのは確かだった。


母親達も、そろそろ風呂は別々にね~


なんて言うし~


学校では、二人は付き合ってるの~なんて言われるし~