「了解!5時半頃には行けるから待ってて…憲吾、晴香本当に頼むね。憲吾なら絶対に、幸せにしてあげられるから…」


「わかった…里美も忙しいのに悪いな」


「何言ってるの~あの虐待旦那から、晴香守ってあげなきゃ可哀想だもんね」


「ああ…頼むね里美」


「じゃあ、後でね」


里美からのオッケーは出た。


あとは、晴香が少しでも気持ちを落ち着かして、話しができるかどうか…


眠っている晴香の寝顔は、子供のようにあどけなく、今泥沼の離婚ができるかという悩みを抱えてるなんて、思うことさえできない…


状況を判断できない、祐輝と母親に、ただ怒りが込み上げてくる憲吾だった。


そして…


心の中で、俺がいるから心配するな…そうつぶやいている憲吾だった。