晴香の言葉に驚いていた。


傷ついて、悩んでいるとばかり思っていたのに、自分のことを考えて、晴香は苦しんでいたなんて…


自分は気持ちをわかっていてあげたはずなのに、何もわかっていなかった…


「晴香…」


思わず晴香を引き寄せて横から抱きしめると、キスをしてしまった。


頭の中が真っ白になって、悲しくなって…


自分が想ってるよりも、もっと強く晴香は自分を想って悩んでいたんだと…


晴香が愛しくて、切なくて、なんともいえない自分の気持ちに胸が痛かった。


「晴香~俺苦しくなんかないよ…晴香がこの先、どんな結果を出そうと、俺は晴香を大切にするって決めたんだから…俺を苦しめてるなんて、悩まないで…その方が辛いよ」


「うん…」


「大丈夫!一人じゃないよ。晴香と俺は、これからは二人で色々考えていけばいいんだよ。そして、ゆっくりでいいから、結果を出していこう…」