トイレを出た晴香を部屋に連れて行こうとすると、父が風呂から上がっていた。


「晴香…気分はどうだい?何か食べるかい?」


「何か飲みたい…」


冷たいお茶を晴香に渡すと


「憲吾、風呂に入っておいで…」


父は言った。


「晴香パパ…明日シャワー借りていいですか?今日は、晴香から離れたくないので、晴香と休みます…」


そう憲吾は言った。


「晴香…お腹すいてないかい?何かパパ作ろうか?」


「今…いらない…体がダルイ…今日はこのまま眠りたい…」



「そうかい…パパも休ませてもらうよ。憲吾、何かあったら、すぐ声かけるんだよ。晴香を頼むね…」


「はい…」


そう言葉を交わして、父は寝室に入って行った。


晴香の両親も、疲労が重なってる様子だった。


自分がしっかりしてないと!と憲吾は思っていた。