スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

憲吾の両親が帰ってしばらくすると、晴香が憲吾をよんだ。


晴香の母は、疲れと世利が心配で、寝室に入った。


晴香の父は風呂に入っている。


「どうした?晴香…痛いのかい?」


「トイレ…」


「ああ…そっかぁ~ごめん…いいよ。起きれるかい?」


「今…何時?」


「もう少しで12時になるよ…」


「えっ!憲吾…帰らないと…」


「今日は、晴香の隣にいるよ。母さん達が着替えも届けてくれたし、晴香のパパ、今風呂に入ってるから…晴香ママは世利ちゃんもいるし、先に休んだよ」


「憲吾…泊まってくれてるの?一緒に…いてくれてるの?」


「いるよ…晴香の傍にいるから、今日は安心して寝るんだよ。トイレ行こうか…」


晴香をトイレに連れて行くと、世利のかすかに聞こえる泣き声…


晴香の母があやしているのか、すぐにその声も聞こえなくなった。