スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

「大丈夫だよ。父さん母さん、俺、晴香と世利ちゃんが幸せになれるよう努力するから…ただ、協力してもらわなきゃならないことも、あるかもしれない。その時には、お願いできるかな…」


「もちろんだよ憲吾…なぁー祥子…」


母祥子も、笑顔でうなづいた。


奥の部屋で晴香が泣いていた…


びっくりした憲吾が父に世利を渡すと晴香の傍に行って


「晴香どうした?痛いのかい?」


「違う…」


「良かった~晴香、少し気分戻ったんだね」


晴香の両親も、後ろからそっと見ていた。


「話し…できるかい?」


「うん…」


「手首は捻挫だったよ。さっき、息苦しくなったり、音で具合が悪くなったのは、一時的に、パニック状態になっただけだって。薬ももらってきたし…まずは、ゆっくり休むことって…すぐ元気になるから」