玄関のドアが開く音がして、世利の可愛い笑い声が聞こえてきた。
晴香はまだ憲吾の腕の中で眠っていた。
階段を上がってくる音。
音に敏感になっている晴香を気づかって、憲吾はそっと晴香の耳をおさえる。
ドアが静かに開いて、晴香の母が入ってきた。
憲吾の腕の中でよく眠っている晴香を見て、母は安心していた。
憲吾が少し動くと、晴香も目を覚ました。
「ごめん…起こしちゃったね、気分はどうだい?」
「憲吾…ママ。いつもよりぐっすり眠っていた…」
「大丈夫かい?今口当たりのよいもの持ってきてあげるからね。あら?憲吾もご飯食べてないんでしょう。冷めちゃったね。温めなおしてきてあげるから待っててね」
「晴香、ちょっと待っててトイレ行って来るから…」
そう言って、母と一緒に廊下に出た憲吾は、母にさっきの電話の話をした。
「何度か切れてはかかってきて、もしかすると晴香のご主人じゃないかな…」
「ちょっとそっとしといてくれたらいいのにね。晴香は気付いてない様子?」
「ぐっすり寝ていたから、大丈夫だと思います」
「わかった…」
晴香はまだ憲吾の腕の中で眠っていた。
階段を上がってくる音。
音に敏感になっている晴香を気づかって、憲吾はそっと晴香の耳をおさえる。
ドアが静かに開いて、晴香の母が入ってきた。
憲吾の腕の中でよく眠っている晴香を見て、母は安心していた。
憲吾が少し動くと、晴香も目を覚ました。
「ごめん…起こしちゃったね、気分はどうだい?」
「憲吾…ママ。いつもよりぐっすり眠っていた…」
「大丈夫かい?今口当たりのよいもの持ってきてあげるからね。あら?憲吾もご飯食べてないんでしょう。冷めちゃったね。温めなおしてきてあげるから待っててね」
「晴香、ちょっと待っててトイレ行って来るから…」
そう言って、母と一緒に廊下に出た憲吾は、母にさっきの電話の話をした。
「何度か切れてはかかってきて、もしかすると晴香のご主人じゃないかな…」
「ちょっとそっとしといてくれたらいいのにね。晴香は気付いてない様子?」
「ぐっすり寝ていたから、大丈夫だと思います」
「わかった…」

