スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

「どうした?晴香、ヌイグルミが落ちただけだよ」


晴香の顔色は、真っ青だった。


「大丈夫か、ちょっと待ってて!晴香ママ呼んでくるから」


呼吸もおかしくなっていた。


息苦しくて、何度も何度も呼吸をしても苦しい…


「どうしたの晴香!苦しいの?そうだ!憲吾安定剤もらっていたよね。それ持ってきて!」


急いで憲吾が取ってきた安定剤を晴香に飲ませた。


憲吾は晴香を抱き起こすと、後ろからしっかり抱きしめて、大丈夫俺がいるよ…落ち着いて!


と囁いていた。


母も心配そうに晴香の手を握り締めながら、様子を見ている。


5分ほどたって、呼吸が落ち着き、顔色も戻ってきた。


布団に寝かせると、晴香は目を閉じて、自分を落ち着かせていた。


「憲吾今どうしたの?」


「そこの棚から、ヌイグルミがただ落ちただけで、ちょっと音がしたのにビックリしたんです」