晴香が二階に上がって、しばらくすると、祐輝の母親から電話が来た。


「何があったんですか？右頬が腫れて帰ってきて、ビール飲んで何も話さないんですよ！ちゃんと話し合いしてたんですか？なんで、頬が腫れてるのか、教えて下さい！」


「祐輝君に代わってもらえませんか？」


「私が聞いてるんですから、私に教えて頂けません？」


「それじゃあはっきり言いますよ！話し合いさせようと二階に行かせたら、話しもしないで、体の関係を求めようとして、抵抗した晴香を、殴って…唇が切れて、右手首も今色が変わってきて、病院行かせようと思ってるところですよ！」


「……」


「殴られたのは、晴香の友達の彼氏が、女の子に暴力ふるうなんて…って殴ったんですよ。」


「まさか…また、晴香ちゃんが何か祐輝が腹立つようなこと言ったんじゃないですか？」