里美は、晴香に駆け寄ると晴香の様子を見てびっくりしていた。


唇が切れて、血が流れている…


指もぶつけたらしく、押さえながら泣いていた。


「ちょっとあんた!いい加減にしなさいや!暴力ふるってどういうつもりなの!先日のカルテだって残ってるんだから、警察行く気?」


「なんで殴ったのか言ってみろ!なんで晴香を傷つけるんだ!お前男として最低なことやってるのわかってるのか!」


憲吾をもう誰も止めることはできなかった。


祐輝を掴むと、もう一度殴りかかろうとした瞬間


「やめて…いいのこれで。祐輝、気が済んだでしょう。私が全て悪いの。だからもう別れて…」


「ちょっと~あんた晴香と何話ししたのか、言ってみなさいよ」


里美も完全に切れていた…許せない光景に、憲吾と同じに、ぶん殴りたい気持ちになっていた。