男として、女性とこんなふうにしていたら、Hなことを考えてるのが普通健康な男性だったら当たり前のことで…


でも、今の憲吾には、その気持ちはなかった。


指を折り、痛がって今日までいた晴香…母親に風呂に入れてもらえるのもわかっている。


でも、夫祐輝に汚されたと泣いて…傷ついて…それを自分の手で洗い流してやりたかった。


ただ…子供のころと違う晴香の柔らかな肌に触れる感触が、ちょっぴり照れくさくて…


髪を洗って泡立てていると、晴香が話し出した。


「あたし…こんなに幸せな気持ちでいていいのかな…憲吾といると、何も隠さずに一緒にいられる自分が、心地よくて、全てを忘れていられる…でも、その分、現実に引き戻された時に、倍辛く感じるのかな~って」