「晴香は、気がついていなかったかもしれないけど、小さな頃から、ずっと晴香が好きで、離れてからも忘れない存在だった。あの日再会した時に、晴香が幸せって笑顔で言ってくれたら、妹のように育った気持ちのまま、大切にしよう!って思ったんだ…でも、晴香はどこか前と違って、寂しそうだった…だから、俺……晴香…俺は晴香が好きだよ。愛してる。世利ちゃんも引き取って、一緒になりたいって思う…でも、俺がこれを言ってしまうと、晴香の気持ちが崩れてしまいそうで、言えなかったんだ…でも、指まで折られて、傷ついてる晴香を、俺はもうほっておくことなんてできなくて…」


晴香の瞳から、大粒の涙が流れ落ちる…


憲吾は、自分の親指で優しく触れながら


「晴香ごめんね…不安にさせていたんだね。俺は、晴香さえ良かったら、いつでも一緒になる気持ちはあるから。俺を信じて」


「ありがとう…憲吾」