憲吾の声を聞くと気持ちが、癒される…


晴香の中で、夫祐輝とやり直すことは、もう不可能だと感じていた。


今回は、指を折っただけで済んだが、絶対にこの先、祐輝が暴力をふるわないということは約束はできないだろうと思う。


まして、あの姑の態度が自分にとって許せないことになっていた。


自分が夫を裏切ったのは事実である。


でも、結婚して間もない私を傷つけたのは、祐輝…



それからも、心も体も傷つけられて…


精神的に、耐ええられなくなっている。


もう、なるようにしかならない今の現実から、離れさせて癒してくれるのは、憲吾だけだった。


愛しい憲吾の声を聞いているだけで、心があたたかくなって、嫌なことも全て忘れていられる…


離婚しよう…


晴香は、自分の気持ちに嘘はもうつけないと思っていた。