スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

世利が寝てしまうと、手持ちぶさたになったような晴香は、世利の出した玩具を片付けたり、あいた皿をさげたりしながら、場をつなげていた。


ほろ酔いになった祐輝の母親が、世利が寝たことで、最初のケガの話しをぶり返してきた。


「晴香ちゃん、ケガどれくらいかかるの?」


「月曜日病院に行ったら、はっきりわかると思いますが、完全に折れてるので3週間はギブス取れないみたいです」


「そんなにかかるのかい!私手伝いに、二人の家に泊まろか~」


「お母さん、祐輝さんには不便かけるので、しばらく祐輝さんの世話だけでも、お願いできますかね~晴香風呂とかも困るし、しばらくは世利とここにいさせようかと思うんです」


「風呂なら、夫婦だもの祐輝が入れてあげられるだろうし…家族が別々に生活するっていうのは、この状況ならなおさらいけないよ。祐輝と晴香さん、今日だってろくに話しだってしてないじゃないか。祐輝どうだい?」